アメリカのドローンメーカー「3D Robotics(3D ロボティクス)」は世界シェア3位を誇ります。フラッグシップモデル「Solo」は産業用ドローンとして世界中の建設現場で導入されています。この記事では、そんな3D Roboticsをご紹介します。
ドローン先進国アメリカのメーカー3D Roboticsとは?
3D Roboticsは、Wired誌の編集長だったクリス・アンダーソン氏が2009年に創業したアメリカを代表するドローンメーカーです。そのクリス・アンダーソン氏と、のちの共同創業者の一人となるメキシコ移民だったホルディ・ムノス氏がドローンのコミュニティで出会い、意気投合。そしてクリス・アンダーソン氏はWired誌編集長を離れて3D Roboticsに専念すること決意。こうして2人はドローンの開発に力を注いでいきます。そして2人が開発したソースコード「APM(ArduPilot Mega)」を使ったフライトコントローラー「Pixhawk」を発売。2013年には一般消費者向けに開発された「IRIS」、2015年には産業用ドローン「Solo」を発表したが、中国の「DJI」の牙城をくずすことができず、BtoC市場から撤退。BtoB市場向けのソフトウェアの開発にウェートを置くようになります。そしてタブレットで簡単にフライトパターンを設定することができるアプリ「Site Scan」を開発に成功。2016年には「Site Scan」専用のソニー製カメラを搭載した「SiteScan Solo」を発売。測量や点検などを行う土木建設や設計業界で存在感を発揮することになり、世界3大メーカーの一つとして地位を確立しました。
3D Roboticsの代表モデル
建設業界から絶大な支持を得ている3D Roboticsを代表する2モデルをご紹介します。
Solo
3D Roboticsを代表するモデルといえば、なんといっても「Solo」です。Soloはオープンソースですので、ニーズに適したカスタマイズが可能。またカメラアングルをキープしたまま被写体に近づいたり遠ざかったりできるほか、旋回もできます。さらに、移動する被写体をカメラでとらえたまま自動で追尾することやダイナミックなパノラマ写真・映像の撮影も可能です。安定感のある自動飛行とカメラ操作を実現したモデルは1人で操縦と撮影を同時に進行できる優れものです。
Solo 特長
- 最大飛行時間:25分
- 最大速度:55マイル/時(88キロ/時)
- 最大高度:400フィート(約120メートル)FAAの規制による
- 重量:1500g。(SoloジンバルとGoProを搭載した場合は1750g)
- Wifi範囲:最大半マイル(約800メートル)
- Soloバッテリー:14.8ボルト LiPo(5200 mAh)
- カメラ別売り:GoPro HERO3、3+、4カメラに対応
- モバイルへのHDビデオストリーミングに対応
- APM完全自動飛行制御ソフトウェア など
H520-G
もう一つは、ドローンメーカー「Yuneec」社と共同開発したアメリカ政府公認モデル「H520-G」です。H520-Gは、TAAガイドラインに基づき、セキュリティーに関するアメリカ政府の厳しい基準をクリアし、パーツはすべてアメリカで組み立てられています。SiteScanにはもちろん対応しているほか、トップクラスのE90 カメラを搭載。リアルタイムに現況を高解像度で撮影してくれるH520-Gは、建設現場やエンジニアリング、公共プロジェクトなどで活躍しています。
H520-G 特長
- E90カメラ
- カーチャージャーアダプター
- SDカード
- DY5デュアルスマートチャージャー
- ST10Cコントローラー
- プロペラペア
- SC400-4Hバランシングスマートチャージャー
- ハードケース
- 4xバッテリー
- iPadミニホルダー
- 1年間の完全保証
- 1 -年間車両調整。
3D Roboticsを日本で購入するには?
日本スカイフロントや芝本産業などの日本正規代理店をはじめ、Amazonや楽天市場、Yahoo ショッピングなどで購入できます。正規代理店ではニーズに合わせた導入支援やアフターケアが充実していますので、初めての方や企業などにおすすめです。
まとめ
アメリカ発のドローンメーカー「3D Robotics」についてご紹介しました。3D Roboticsは世界シェアでは3番手となっていますが、現在は企業向けドローンを積極的に展開していますので、今後の動向に注目したいメーカーです。
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